ワンポイントリハビリ
五十肩(凍結肩)について
リハビリテーション科 作業療法士 今野 実咲
五十肩は筋肉の疲労でおこる肩こりと違って、関節の疾患です。五十肩になると肩が痛くなり、腕を上げたり、重いものを持ったり出来なくなります。痛みの強い時は安静にし、痛みが落ち着いてきたら、適切な体操で肩の関節を柔らかくして、しっかりと治しましょう。
●体操をしよう!!
痛みが強いときには安静を第一とし、痛みが落ち着いてきたら動かせる範囲を徐々に広げ、痛みがなくなってきたときには積極的に体操を行うようにしましょう。
※ 1日3回ほど行い、左右の手で同じように出来るまで続けましょう。
①肩を回す体操(痛みが落ち着いてきたときに行う軽い運動)
おじぎをするように軽く腰を曲げ、良い方の手を椅子やテーブルについて、悪い方の腕の力を抜き、腕の重さだけでゆっくりと円を描くように回す。
「ちょっと痛いかな」という程度の範囲とする。
②腕を前へ引っ張る体操(痛みがなくなってきたときに行う肩の硬さをほぐす運動)
良い方の手で悪い方の手首を持ち、最初はやや斜め下向きに引っ張る程度にし、だんだん遠くへ身体ごと前方へ持っていく。
③壁に向かって腕を上げる体操(痛みがなくなったときに行い、残った硬さをとる運動)
壁から50cm程離れて立ち、両手をつけ、悪い方の手が上がっていくように、身体を壁に傾けていく。