ワンポイントリハビリ
褥瘡(床ずれ)を予防しましょう!
介護老人保健施設サニーホーム 理学療法士 弓田 顕弘
■褥瘡発生の原因は
●局所に圧迫が加わっている場合
●皮膚が引っ張られる場合
●過剰な湿気や乾燥している場合
●低栄養状態
●介護力不足の場合
■褥瘡になりやすい場所
体を触って骨が触れる部位に褥瘡は発生しやすいです。特に背中の骨、お尻の骨、お尻横にある骨の表面の皮膚、かかとなどに発生しやすいです。
■褥瘡を予防するには
●同じ姿勢でいることは局所に圧迫が加わるため2時間に1回姿勢を変え圧迫を逃がしてあげましょう。
●自力で姿勢を変えられない時は福祉用具を積極的に活用しましょう。マットレスやクッションなどを使用しましょう。また、それらには多くの種類があるため検討が必要です。
●寝ている姿勢、座っている姿勢に注意しましょう。寝ている時は足首や背中にクッションを置くことで局所にかかる圧が分散できます。座っている時には深く腰掛けるようにします。
●バランスよい食事をしっかり取りましょう。
●体を常に清潔な状態に保ちましょう。
以上のことをふまえて、少しでも分からないことがありましたら、一人で悩まず医療・福祉の専門家に相談して褥瘡を予防しましょう。