退院調整チームからのおしらせ
安心して療養生活を送るために
医療福祉相談室 ソーシャルワーカー 鈴木 美奈子
病院に大きく分けて3つの役割があることをご存知でしょうか?
①急性期:救急車による入院・急な発症など、治療を中心に行います。
②回復期リハビリテーション:治療が一段落した患者さんへ集中的なリハビリを行います。
③療養型:維持的な医療が必要な患者さんに医療的ケアを行います。
当院は地域の中で①、②の役割を担っています。長く入院を希望される患者さんには、③への転院をご紹介しております。しかし、以前は多かった療養型ですが、最近は少なくなり(宮城県は全国で3番目に少ない)、希望通り長く入院し続けることは難しくなっています。
中でも、鼻や胃へ直接栄養を流す経管栄養の方が入院出来る病院は少なくなっています。長期療養が可能な病院は、気管を切開した患者さんなど、重症な方を受け入れる傾向にあるためです。施設への入所も経管栄養の方は年単位で待つことが多く、施設が空くまでは自宅介護となる場合もあります。
このような状況の中で、自宅での生活を支援するサービス・介護保険が充実してきています。その中から今回は訪問サービスをご紹介します。
■訪問看護
看護師が患者さんの体調確認や傷、床ずれの処置を行います。
■訪問診療
病院に行くのが大変な患者さんの所へ医師が訪問し診察します。
■訪問リハビリテーション
自宅で生活し易いようにリハビリ職員がアドバイスしたり、自宅で行えるリハビリの指導をします。
■訪問介護
介護員が体を拭いたり、着替えやおむつ交換のお手伝いを行ったりします。
■訪問入浴
自宅のお風呂に入れない方に、浴槽を積んだ車が訪問し、寝たまま入浴出来ます。
「寝たきりになってしまったら、もう家には帰れないのでは…?」いいえ、そんなことはありません。ご家族だけでは大変な介護ですが、サービスを上手く利用することで住み慣れた自宅生活を続けられます。
詳しくは東棟2階の医療福祉相談室へお気軽にお問い合わせ下さい。患者さん、ご家族に合った在宅介護を一緒に考え、安心して療養できるようお手伝い致します。